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なかなか帰れない出張

id:chris4403なかなか帰れない出張 - a box of chocolatesを見て、筆をとる。

日帰りのつもりで東京出張へ行って、なんやかんやで3泊することになった同僚の姿を見て、思い出した前職時代のできごと。

前職はイベント会社で当時社内SEとして勤務していた自分に名古屋のイベント準備をしている責任者から電話がかかってきた。「明日、一泊で良いので名古屋に来て欲しい」と。

そのイベントは、名古屋の会場をまるごと貸し切り、カードゲームの世界大会を行うというもの。リアルタイムでインターネット上にライブ配信され、世界中のユーザーがその様子を楽しみにしている。ところが、肝心のインターネット配信がうまくいかない。決勝戦までには何としてでも間に合わせなければならないとのことであった。

翌日朝一の新幹線に飛び乗り、名古屋の会場には9:30頃着いた。配信担当のエンジニアは、アメリカ人。不得意な英語を駆使して確認をしたところ、配信には固定IPが必要と分かった。ところが、会場の担当者が手配していたのは、いわゆる普通のインターネット回線かつ動的IPが割り振られる一般家庭用のプロバイダ契約。固定IPではないので、配信ができるはずがない。

NTTの担当者と交渉をするも、今からでは間に合わないとのこと。インターネット配信ができなければこのイベントの意味は無い。どれだけ必死に交渉しても、埒が明かなかった。


悩んだ末にとった手段は、会場が自社のネットワークとして引いているインターネット回線をイベント用に流用すること。100mのLANケーブルを会場中引き回し、高圧電流が流れるピット*1内を通していく。その作業を行なったのは、入社10年を超えるベテラン社員とイベント責任者だった。(今考えると命の危険があったからだろう)

固定IPは、当時プロバイダに勤めていた姉に頭を下げ、無理やり割り当ててもらった。コネの偉大さを学んだ。そして気が付くと3日が経っていた。


結果、何とかインターネット配信も間に合い、イベントも無事成功。めちゃめちゃ大変だったけど、プロジェクトメンバーが一丸となりやり遂げることができた良い思い出である。イベント終了後に飲んだ酒はうまかった。

*1:ピットとは、イベント会場等に設けられている、配管用の通路です