正直、則本が初戦に先発した時、僕は間違ってると思いました。初戦はマー君(個人的にはマーさんと呼んでいます)でしょと。
ただ、第5戦が終わって僕が間違っていたことがわかりました。初戦は則本が正しかったのです!
楽天の采配を見て、短期決戦の闘い方と仕事におけるチームマネジメントには共通点があるという仮説を無理やり立ててみました。
前提条件の整理
日本シリーズは先に4勝した方が勝ちです。ゴールから逆算すると、以下のようになります。
- マーさん…確実に2勝取れる
- 則本…50%以上の確率で1勝、かつ、リリーフとして登板可能
- ハウザー、美馬、辛島…どこかで1勝したい
不確実な要因は則本、絶対的な信頼はマーさんです。リスクはあるけどリターンもある、と考えると(則本はリスクといっても50%以上で勝つのでそれほどリスクではありませんが)則本を先にチャレンジすることは理にかなっています。マーさんという保険があるからこそできる策なのです。
則本が初戦で勝った場合
次のマーさんも勝つので2勝0敗。ハウザー、美馬 or 辛島で1勝すると、マーさんで4勝目が決定。4-0の圧勝も見えますし、最悪でも4-2で勝てます。
則本が初戦で負けた場合
マーさんで1勝1敗。ハウザー、美馬、辛島で3勝2敗にするために、則本を抑えに登用。そしてマーさんで6戦目を勝負する。←今、この状態
則本が初戦に負けても4-2で勝ちに行くわけです。
このシリーズの闘い方
楽天は4-2で勝つことをイメージしていた気がしてなりません。最悪でも4-2で勝つためには、という視点から逆算した起用法が則本の初戦先発だったのではないでしょうか。
チームでの仕事のやり方
やっと仕事の話ですが、仕事は常に短期決戦が続いていることを意識しなければいけません。失敗しても良いけど、最後は成果を残さなければいけないのです。
そのような中、マネージャーはどう勝つかをイメージすることが大切です。ゴールを見据えた上で進め方を考えることが良い結果(成果)につながるのです。
マネージャーの仕事のポイントは以下の3つが大きいのではないでしょうか。
- ゴールをイメージする
- 強みを見極めて任せる
- リスクとリターンを意識する
- 最後は必ず勝つ
楽天並みに勝ち方が見えれば苦労しないのですが、それが出来ないから大変なのですね。マネージャーのみなさん、頑張って行きましょう!
マーさん、今日は負けないでね。